先日のレコードプレーヤーに続き、カセットデッキの修理を行いました。
修理したのは、SonyのTC-WR705Sで20年ほど前に購入したダブルカセットになっているデッキです。
症状としては両方のカセット共にテープが全く回らないという状況です。
このカセットデッキとまったく同じものではないですが、近い型番のサービスマニュアルがHiFi Engineというサイトよりダウンロードすることが出来ます。海外のサイトで登録する必要がありますが、簡単な手続きで登録できます。
TC-WR645Sが発売時期的に近いものだったので、このサービスマニュアルを入手しました。
本体の外観です。

カバーをあけた状態です。

デッキメカ部分です。入手したサービスマニュアルとほぼ同じものと思われます。

デッキメカ部分を本体かr取り外しました。更に赤丸の3本のねじを外します。

モータ側(写真の上側)とフライホイル側(写真の下側)の2つに分かれます。
キャプスタンベルトはどろどろに溶けてフライホイルにへばりついています。

モータ側は巻きついたベルトがこんな状態に!
左右のデッキ共にこのような状態でした。

サービスマニュアルにベルトの型番が書いてあるのですが、長さ等が分かりません。調べた型番を基にネットで検索すると、キャプスタンベルトは直径67.2mmで幅が4mmであることが分かりました。リールベルトも伸びているので、同様に調べたところ、直径22.7mmの1.4mmの角ベルトです。
ベルトは秋葉原の千石電商で、近いサイズのものを購入です。
キャプスタンベルトをフライホイルと仮止め用のピンに掛けます。

同様に、リールベルトを掛けます。

モータ側とフライホイル側を組み合わせ、仮掛けしたベルトをモータプリーに掛けます。

これでめでたく修理できたと思いきや、右側のデッキは問題ないのですが左側のデッキの動きが良くないようです。
よく見たところキャプスタンベルトが回転すると、モーターの反対側に寄っているようです。
原因が良く分からないのですが、ベルトを裏返しにして掛けなおしたところ問題なく動作するようになりました。